住友同期の面々と久方ぶりの休暇で台灣へ。
植民地時代を正当化するものではないが、日帝時代の台灣における新たな国造りへの日本人の理想と志には学ぶべきことが多い。多額の国家予算と人財、そして最新技術の粋を投入、全力で新生台灣の国造りに情熱を持って取り組んだ。また、初等から高等教育においても日台の差別はなく教育制度を導入。台北帝大は、大阪帝大、名古屋帝大よりも古く設立されており、また、台灣人教師の育成のため師範学校も創設した。台北帝大は李登輝など各界の要人を輩出し、科学系ノーベル賞学者も出している。日台の歴史に残る逸話は数多く、八田與一、飛虎将軍、後藤新平、小林三武郎、森川清二郎、広枝音右衛門等の美談は後を絶たない。台湾人が日本人であった時代から、日本と台灣は同じ同胞、相互に尊敬と親愛の念を抱きつつ共存共栄できるよう、日本人自身が日本人であることの意味を改めて問い直す必要があるのではないか。