知者は惑わず仁者は憂えず
君何ぞ戚々として双眉愁うる
歩みに信せて行来すれば皆坦道
天に憑りて判下す 人謀にあらず
之を用うれば則ち行き 舎けば則ち休す
此の身浩蕩 虚舟浮かぶ
丈夫落々 天地を欣ぐ
豈に顧みて束縛 窮囚の如くならんや
千金の珠 鳥雀を弾じ
土を掘るに何ぞ属鏤を用うるを煩わさん
君みずや 東家の老翁 虎患を防ぐを
虎 夜 室に入って其の頭をふくむ
西家の児童 虎を識らず
竿を執って虎を駆ること牛を駆るが如し
痴人 噎に懲りて遂に食を廃し
愚者 溺に畏れて先ず自ら投ず
人生 命に達すれば自ら灑落
憂讒避毀 徒に啾々たらんや